【特徴】
一本縁(いっぽんべり)とは、隣り合った畳の縁が2本重ならないように、縁なし畳を一部に敷き込む方法のことです。
図を見てください。
四畳半の部屋も、六畳の部屋も、真ん中に敷かれている畳が[A]は通常のように縁を付けた畳、[B]はへりなし畳を敷き込んでいます。
[A]の縁が二本重なっている畳の敷き方よりも、真ん中をへりなし畳にした[B]の方がすっきりと見えることは自明の理です。
これは、江戸時代に生まれた技法で、たいそう流行した方法です。江戸の「粋」が感じられますね。部屋をすっきりと格好良く見せる効果は抜群です。
町屋や古い家屋が見直されている今、畳を敷くときにこの方法を使ってみてはいかがでしょうか。
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