2) ゲームの世界のお金の事情?
破壊の大帝:
さて、前章ではオンラインゲーム、というかFF14では「お金の流通量が押さえられている」
ということに触れたので、その辺、具体的に……
LM仮面:
具体的に?
破壊の大帝:
事細かく掘り下げて行こうと途中まで書いたのだけど、システムの話になって面白くならない(苦笑
実際、取り上げたいのはRMTの話であって、金策のやり方じゃないわけで。
LM仮面:
まぁ、FF14の分析が目的ではありませんからね。
破壊の大帝:
なので、「軍票や記章をマケボで売れるものに換えて云々」みたいな所はすっ飛ばします。
ギャザクラの話も、ちょっと触れるだけかな……まぁ、お金を稼ぐにはマーケットボードありきで、
ソコがオンラインゲームの経済の面白くも重要な所、ってところが分かってくれればいいかな。
LM仮面:
マーケットボード、無いとダメですか?
破壊の大帝:
無理だなー。宝探ししようにも、自分で地図探すよりマーケットボード使ったほうが早いもん(笑
その前に、FF14において「ギルを取得できる場面」をおさえておこうか?
LM仮面:
敵を倒してもギル自体は出ないんですよね?
イ)クエストをクリアする。
ロ)リーヴをクリアする。
ハ)アイテムを売る(NPC/マーケットボード)
二)宝箱等から取得する(宝の地図関係等)
……あれ? これぐらいでしたっけ?
破壊の大帝:
実はソレぐらいなのよ……。
ゴールドソーサーはMGPだし、グランドカンパニーやモブハントは軍票や同盟記章、セントリオ記章。
アラガントームストーンに蛮族通貨か。通貨ではあってもギルではないモノが結構あるのよね。
LM仮面:
ベンチャークリップとか、シーズナルものや妖怪メダルとかもそうですね……
破壊の大帝:
大事なところだけど、ギル以外の通貨はちょっと置くね。
で、先のイ)ロ)は良いかな。
LM仮面:
まぁ、普通といえば普通ですが……
破壊の大帝:
二)もちょっと置いとくけど、で、問題はハ)のNPCの買い取りの場合。レアだろうが容赦なく安いのよ。
たまのドロップアイテムを売ることで稼げないわけでないけど、現実的ではないね。
1時間で10ギル稼げても、1万ギルまで1000時間。
LM仮面:
極端な例ではありますが、ちょっと目がくらみますね。
破壊の大帝:
じゃぁ、今度は逆に、ギルを使う所を想定してみようか?
使う=消費する場合、ね。
LM仮面:
ええっと、ギルを使う場面といえば……
A)アイテムの購入(NPC/マーケットボード)
B)テレポなど移動時の代金
C)装備の修理費
D)ハウジングの土地や建物代
破壊の大帝:
あと、直接トレードで人にあげたり出来るけど、一般的にはエタバンのご祝儀とかかな……
B)C)は経費みたいなもんで、抑えようと思えば抑えられるけど、B)は移動時間が、C)はクラフターレベル上げたりとか
それはそれで時間や労力がかかったりする。
LM仮面:
まさしくタイム・イズ・マネーですね。
破壊の大帝:
さて、NPCによる販売も、特定の場所でしか売ってなかったりするので、買いに行くのがめんどい場合はマケボの方が早かったりする。
そして何より、NPCが近くで普通に売ってるものなら、それより安くないと売れないわけですよ。
人はこれを、市場原理と呼ぶッ!(ちょっと違う
LM仮面:
後は、D)のハウジングが曲者ですね……
破壊の大帝:
今のところで、FF14における最大級のお買い物がこちらに成るね……
まぁ、不要と言ってはそれまでだけど、フリーカンパニー立ち上げたりしたら、
やっぱり欲しいもんね。自分たちの家って。
LM仮面:
ただ、莫大なギルが必要ですよね。それこそ、一人では不可能なほど。
破壊の大帝:
個人でも買えるけど、まぁ、ハウジングは一旦置いといて、そろそろマケボの話に踏み込みますか。
ここの最初っから「マケボは良いぞ!」って言い続けてたけど、実際はソコまで甘くない。
LM仮面:
と、言いますと?
破壊の大帝:
結構制限があるのよね。
0)トライアル版では使えない(モグメールの添付やトレードも不可)
1)リテイナーを雇う権利が要る(Lv17のメインクエストクリア)
2)リテイナーを雇う必要がある
3)出品できるのはリテイナー一人につき20個まで
4)出品できないアイテムも存在する。
さらに、売りにも買いにも税金かかるね。
LM仮面:
トライアル版では、NPCを除く殆どの「取引」が禁止されているのですね。
破壊の大帝:
「ああああ」を作って初期装備ひん剥いて渡してデリートして……って技が(遠い目
1)も近い理由だね。ちゃんと、一人旅じゃなくてパーティープレイが必要なサスタシャ越える必要があるわけよ。
LM仮面:
2)がちょっと分かりづらいですね。
破壊の大帝:
2人まで無料で、8人まで「雇用枠」を課金で追加出来る。
実際、リアルマネーでゲーム内のギルやアイテムに関与出来るのはここだけなんだよね。
LM仮面:
と、言いますと?
破壊の大帝:
3)に絡むけど、出品枠が多ければ多いほど、それだけギルのやり取りも出来るってこと。
売り時にドバっと市場に出したりとかね。 この出品枠がまた曲者で、装備は一つで一枠。
他は1〜99までセットに出来る。まとめ買いよりも個売りの方が「買われやすい」けれど……
LM仮面:
枠を使ってしまうから、「売りづらい」わけですね……
その上で4)があると。
破壊の大帝:
EX属性や一旦装着して「使った」装備は売ることができなくなるのぜ。
そして一番のポイントは、最初の方で言った「ギル以外の通貨」はEX属性なのぜ……
LM仮面:
つまり、他人には渡せないってことです?
破壊の大帝:
通貨として閉じられてるんだわ。だから、その分運営からの調整が入れやすい。
まぁ、「売れるもの」に換えられないこともないけど、全体から見ると一部だね。
特に「いい装備」はEX属性持ってたりするので、売れない。
LM仮面:
んー……「欲しがられるモノ」であり「売れるもの」も限られているのですね。
破壊の大帝:
特に、装備は「特定のレベル以上にならないと装備できない」って縛りがあるから、
単純にいい装備が高くなる、ってことにも成らないのよね。一人一つしか持てないRAREって縛りもあるし。
なので、「強化」という側面で行けば「禁断のマテリア」をするために、マテリアが売れる。
LM仮面:
マテリアは、そういう意味では消耗品ですよね……
破壊の大帝:
装備の行き行く先、でもあるからね。
消耗品、故に売れる。っと、ただ禁断はNPCでは出来ないから、クラフターあげなきゃになるし。
クラフター上げて、あと色々創るにはギャザラーさんが集めたものが要るし。
この点でも、マテリアって凄いシステムなんだよな……掘り下げないけど。
LM仮面:
んー、プレーヤー視線だと、この辺を加味しながら金策を行って、いつしかハウジングを……っと
頑張るわけですよね?
破壊の大帝:
それで、そのギルは市場に開放されることなく、NPC……というか運営側に回収される。
ハウジングの土地と建物は「放棄」しか出来ないからね。転売できない。
LM仮面:
……で、ちょうどいい頃合いなので、今、新しいハウジングエリアへの「引っ越し」が……
破壊の大帝:
無料とは思えんだろ?(笑
ってか、最初期のハウジングでサーバーによって値段違ったのは、「市場のギルの回収」だと思うのよね。
新生以前のギル管理がどうなってたか分からないけど、サーバー間の市場を一定にするには、必要な行為だった。
ただし、それ故とんでもない値段になってしまった……ってのは考えられるよね。
LM仮面:
なるほど。ギル以外の通貨は「通貨」と言ってもトークンなので、個人を取得量を考えれば問題ない。
ただ、通貨としてのギルは個人だけでなく、「全体」を見る必要があるわけですね。
破壊の大帝:
個人が持っている「売れる」アイテムも全部、換金可能といえば「ギル」として見なきゃだしね。
なので、一攫千金の宝の地図も、確率でバランス取っているから、コントロールされたお金ではあるのよ。
LM仮面:
マーケットボードで売ってるものも、「確率」で排出されたものだから、
実はコントロール配下にあるってことですね。
破壊の大帝:
そんな感じかなー
まだ触れなきゃいけないことあるんだけど、意外と長くなったので
一旦この辺で切るかな……
LM仮面:
「意外と、なんでも売れてなんでも買える、でなはい」ってことですよね。
破壊の大帝:
そうそ。その上で、「稼ごうと思ったら稼ぐための「商売」が必要」ってこと。
この辺はあまり触れてないから、まぁ、頑張って(笑
LM仮面:
そこは、投げちゃうんですね(笑
破壊の大帝:
だらだら書いてきたのは、金策がめんどくさいことを再確認するためですよ。
次は、ズルしたい人とその影響のお話。
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