OS/2 Cheap Tips Lab


ここは OS/2 Warp の使い方でちょっとしたヒントとかを書いてるページです。
けど若しかしたら間違ってるかもしれません(苦笑)

1.壁紙の謎
2.こまったちゃんAWE32
3.J-Pocket版 NPSWPS
4.OS/2版 TiMidity(99/05/04 改訂)
5.TiMidity++ の音色に凝る(1)
6.TiMidity++ の音色に凝る(2)(2000/04/05追補)
7.Delegate も良いけど Squid もね
8.w3m で画像を表示する

TiMidity 関連 URL(2003/09/05修正)


1.壁紙の謎
壁紙といえば bmpと言うのは OS/2 に限らず Windows でも同じである。
だが,このビットマップという形式はやたらサイズがデカくなる。ここ数年,HDDの価格が安くなったとは言え ディスクスペースは無限ではないのだ。いい加減置場に困ってる人も多かろう。

Internet のサイト巡りでナイスなお姉ちゃんをゲットしても(笑)大抵は JPEG形式 であり,Warp4 では比較的簡単にコンバートできるようになったとは言え 一枚ずつ変換してたら手間がかかってしょうがない。JPEG→BMPではファイルサイズも膨らむし。JPEG形式がそのまま壁紙に使えれば〜!!


使えるんだな,これが(爆笑)


デスクトップのプロパティーを開いて,画像をプレビューにドロップしてやるだけで O.K.
Warp 4から,システムが標準サポートしている形式は全部使えるらしい。とりあえず GIF形式TIF Intel 圧縮形式でも問題なく行けました。 無論ドロップするのは画像のシャドウでも問題ありません。

ちくしょ〜,今まで一生懸命変換してた俺の立場は?(^_^;


・・・そいやぁ何処かで「鮪をMMPM/2 に対応させる」ってのを見た記憶があるな。今度探してきて試そう(^O^)


98/05/02補足
Warp4 の JPEG 表示関係にはバグがある様で,1280*1024 Pixel を越える JPEG ファイルはイメージビューアで開いたり,デスクトップに張り付ける事が出来ません。 プログレッシブJPEGも同様で,標準では開く事が不可能です。この手の未対応ファイルを開こうとすると,開けないだけではなくファイルをつかんだままになるので 削除も出来なくなり再起動が必要になります。 MMOS/2 の「イメージ集」にドロップするとサムネイルにならないだけでなく「イメージ集」を開く事が出来なくなる場合も あります。この場合は再起動の上,コマンドラインから該当ファイルを削除しなくてはいけません。

ちくしょ,TIFF とかなら 2000 Pixel 越えてるようなものでも問題なく開けるのにな〜



2.こまったちゃんAEW32
サウンドカードのデファクトスタンダードSound Blasterシリーズだが,Warp4 で AWE32(SB32含む)を使った場合,Internet のブラウズで問題が発生する場合がある。 Netscape NavigatorEMBEDタグで指定されたMIDIファイルを再生するのだが,複数回ページをロードした後では「マルチメディア装置をオープンできません」と宣って MIDI ファイルが 再生できなくなることがあるのだ。

これは日本語版 Warp4 だけに見られる問題らしく,CREATIVE LABS の方でも直す気がない様だ。通常こうなった場合,一旦 Navigator/2 を終了しなくてはならない。 大した手間ではないがNavigator 再起動にもそれなりの時間がかかるし,カウンタ等は進んでしまうだろう。

と,言うワケで応急手段。Navigator/2 をインストールした時に出来る Multimadia Internet Maneger (WarpCenterにでも登録しておけば簡単)を起ち上げて 何か一曲 MIDI ファイルを再生してやる(頭の数秒で良い)と,再び EMBED された曲が再生出来るようになる・・・場合もある(笑)

いや,絶対ではないんだけど(^_^;


素直にESSあたりのに変えた方が良い気もするけどねぇ(笑)



98/03/26補足
ESS-1868 PnPを使ったサウンドカードと Acer製 PCIネットワークカード ALN-201の組み合わせでインストールすると、 Config.sys更新中にトラップして再起動不可能になる事があります。インストールする順番によっては大丈夫な様ですが 緊急用のブートディスクもしくはブート区画を用意して、インストール前にConfig.sysのバックアップをしておく方が 良いかもしれません。私、3回くらいハマってついにWSSに逃げました(^_^;



3.J-Pocket版NPSWPS

N.P.S.(高杉親知)氏による NPS WorkPlaceShell Enhancer を使ったことのない OS/2ユーザーは少ないと思う。 J-Pocket2 にも収録され、その機能の一部はWarp4 で標準となったくらい高機能なデスクトップ拡張プログラムだ。

この NPSWPS には機能的には意味はない(笑)が、とにかく画面を派手に演出できる「ウィンドウアニメーション」という機能がある。 ところが J-Pocket 収録版 NPSWPS をインストールするとなぜかこの設定ボタンが有効にならない。

実はこれ、インストーラが DLL を全て d:¥OS2¥DLL に入れてしまうことが原因。

NPSWPSWA.DLL (ウィンドウアニメーション用DLL)を J_POCKET ディレクトリ(と、言うかNPSWPS.EXEのあるディレクトリ)に移せば問題は解決します。


・・・・最初、J-Pocket収録のファイルが壊れてるのかと思って、OS/2magに入ってたのに入れ直したりしたんだよな(^_^;



4.OS/2 版 TiMidity (改訂版)

高価な音源なしで高品質のMIDI再生をしてくれるソフトウェアMIDI、Windows環境ではヤマハなんたら50とか、 ローランドのうんたら88とか色々商品としても出ているが、OS/2ユーザーが使えるものとしては Tuukka Toivonen 氏が開発した TiMidity を OS/2 に移植したものがあります。

しかし,Toivonen 氏が多忙になった事から,開発は出雲正尚さんに移管され,改良版である TiMidity++ のリリースが始まりました。同時発音数やリバーブなどの改良が進められたものの,OS/2 への移植版は中々あらわれず,またもや置いてきぼりを食っていました。 しかし遂にこの TiMidity++ 2.x.x ペースの OS/2 移植版が OS/2 Audio Programs で公開されました

元の Tuukka Toivonen 版 0.2i の移植版には TiMidityがインストールされているドライブ以外に置かれた MIDI データを再生しようとすると起動に失敗するという問題があり 再生したいデータのあるドライブに timidity ディレクトリを作り、そこへdefault.cfg と timidity.cfg の2つを置いておくという手間が必要でした。 今回の 2.0.1 ベースの OS/2 移植版も些か厄介な問題点を抱えています


1) timidity.cfg を書き換える必要がある・・・場合がある


ええ,見事にハマリました。音色ファイルの置き場所について
元々ターゲットである UNIX系 OS にあわせて例えば以下の様に書かれています

dir /usr/local/lib/timidity/inst/GUS
dir /usr/local/lib/timidity/inst
dir /usr/local/lib/timidity/inst/release
dir /usr/local/lib/timidity


・・・で,OS/2 の場合

dir x:/timidity/inst/GUS
dir x:/timidity/inst
dir x:/timidity/inst/release
dir x:/timidity


今までの 0.2i ベースだと,これでも問題なく動きます・・・と,言うか最初に OS/2 に移植された
Darwin O'Connor 氏版の場合,こうしないと逆に動かなかった様な記憶があります。ところが TiMidity++ の場合・・・

dir x:¥timidity¥inst¥GUS
dir x:¥timidity¥inst
dir x:¥timidity¥inst¥release
dir x:¥timidity

・・・と,しないと No pre-resampling cache hit というメッセージを出して動かないのです
今,ついでに調べて見たら OS/2 Audio Programs で配布されてたものはこちらでも動きますね


2)起動時のスイッチで timidity.cfg の置き場所を指定する必要がある


TiMidity を起動する際に毎回サーチパスのスイッチ(-L x:¥timidity)を指定するか,MIDI データを置いたそれぞれのディレクトリに timidity.cfg を置くかしないと何故か動作しません。 少なくとも Win32 版はパスの通ったところ(例えば C:¥WINDOWS¥Programs など)に実行ファイルごと置けば鳴ってたのですが・・・先にも書いたように 0.2i ベースの場合は 再生するデータを置いたドライブ毎にtimidity ディレクトリを用意して置く必要があったので,それに比べればマシですケド・・・って若しかしたら元の TiMIdity 0.2i でも -L スイッチで・・・?

あ〜っ!やっぱり動くやんかぁ!(汗)



5.TiMidity++の音色に凝る(1)

これを書いている 1999年末の時点で OS/2 に移植された TiMidity++ は Ver 2.7.0 だが(最新版は下記リンク参照),これに付いている設定ファイル timidity.cfg は 下記の Chaos Bank のサウンドフォントを使う様にしか設定されていない。だが元々の TiMidity は音色データとして patch というファイルを使う様に出来ていた。

自分で1から集める事も不可能ではないが,現在では TiMidity++ を移植している出雲さんが公開している 33MBパッチで決まりだろう(断言)

これをダイヤルアップで拾ってくるのはかなり大変なので,雑誌の CD-ROM などに収録されている物をつかうのが簡単だ(ちなみに最近では DTM Magazine 99年9月号に収録されている)。 このファイルは tar ball (拡張子 tar.gz) なので展開するのに untgz などが必要だ。

ルートで展開すると timidity ディレクトリにパッチと一緒に次の設定ファイルも展開される。

default.cfg
gsdrum.cfg
gsdrum25.cfg
mt32.cfg
release.cfg
sfx.cfg
timidity.cfg



ファイルが展開されたら次は設定ファイルをちょっと触って見よう・・・っと,まずは出雲さんのサイトで他の設定ファイルも集めてくる。参考になるので四の五の言わずに全部持ってこよう。

MasanaoIzumo.cfg
altassign.cfg
gravis.cfg
gsdrum.cfg
instruments.cfg
midia.cfg
mt32.cfg
names.cfg
sndfont.cfg
timidity-cfg.txt
timidity.cfg
wowpats.cfg
xgmap.cfg


出雲さんのサイトから持ってきた timidity.cfg を除いたこれらのファイルは timidity.exe と同じディレクトリに置いておく。プログラムのアーカイブに入っていた timidity.cfg はリネームでもしておこう。次に timidity.cfg を編集,前詳を参照してパッチを置いたディレクトリを記述する(x はパッチを置いたドライブ)。元から記述されている UNIX でのディレクトリ指定は行頭に#を付けてコメントアウトしておく。

dir x:¥timidity¥inst¥GUS
dir x:¥timidity¥inst
dir x:¥timidity¥inst¥release
dir x:¥timidity

なお,書き換え作業には E.EXE を使ってはいけない。
ファイルの最後にゴミがついて正常に動作しなくなる。拡張エディタの使用がお薦めだ。

次に,持ってきた設定ファイルを使用するように記述する。

source default.cfg
source gsdrum.cfg
source gsdrum25.cfg
source midia.cfg
source mt32.cfg
source sfx.cfg
source power.cfg
source release.cfg

xgmap.cfg は出雲さんのところのファイルでは extension として最初から記述されているのでそれからコピー&ペーストで移植すればよい。sndfont.cfg を除く残りのファイルも同様の方法で問題無いだろう。 sndfont.cfg については後述する。



さて,一度 MIDI データを鳴らして見よう。これ取り敢えずは鳴る筈だ。次に非情に重要なエントリを追加する :)

#extension opt -U

・・・誰だ?画面の前でコケた奴は?(笑)

これは演奏が終了するごとにメモリを開放するオプションである。途中で演奏を中断してもちゃんと開放してくれるのが解る筈だ。 もっとも 512MB くらい積んでるメモリ大臣なら必要無いかもしれない(^O^)

なお,xgmap.cfg の部分に英語で書いてあるが,extension 指定は行頭に#を付けてもコメントアウトとは扱われない・・・つ〜か付けてないとエラー吐くので忘るるなかれ。



6.TiMidity++の音色に凝る(2)

ウチでは sfx.cfg も書き換えてみた :)
爆発音として bank3 の 127 に sfx/explsion.pat が指定されているがはっきり言ってショボい
そこでこのエントリを若干変更してちったぁ爆発音らしく聞こえるようにして見よう。

[変更前]
127 sfx/explsion.pat amp=135 strip=tail

[変更後]
127 sfx/explsion.pat amp=160 note=55 keep=loop keep=env

結構行けてると思うんですがどうでしょ? 勿論,好みってのもあるでしょうが・・・
次に bank4 に以下のエントリを追加する。

126 sfx/heartbt.pat

これをやっておかないと,心臓から拍手が聞こえてくる事になってしまうのだ(苦笑)



かつて Rafarl さんの作った SC88 音色の設定ファイルが現在 outsider reflex preview で配布されている。可能なら入手しておこう。 もっとも Win32 自己解凍形式で配布されているので Windows9x/NT が必要だが・・・

ここで配布されているものでは heartbt.pat の指定がちゃんと入っている様ですね。

88drum50.cfg
release2.cfg
sc88.cfg

使い方は他の設定ファイルと同じように source で指定してやれば良い。

source release2.cfg
source sc88.cfg
source 88drum50.cfg

Rafarl さんによると release.cfgrelease2.cfg と置き換える場合はパッチのディレクトリ指定で release の行をコメントアウトした方が良いとの事なので,ここは言う事を聞いておこう :-)



さて,プログラムに同梱されていた timidity.cfg や sndfont.cfg にも活躍していただこう(笑)

もしサウンドフォント(以下・SF)を持っているならパッチと併用する事が可能だ。
timidity.cfg にサウンドフォントの設定を書いたファイルのエントリを追加する。

(例)
#extension source sndfont.cfg

次にそのファイルの中で SF の使い方を記述する(フォント名がSndfont.sf2 の場合)

[パッチ優先]
soundfont e:¥timidity¥inst¥sfbank¥Sndfont.sf2 order=1

[SF 優先]
soundfont e:¥timidity¥inst¥sfbank¥Sndfont.sf2 order=0

パッチ優先時には足りない音色を SF が補完してくれる。他にも以下のような設定が可能だ。



[パッチ優先時に音色の一部を SF に差し替え]
(例) bank 0 prog 48 (Strings) に Sndfont.sf2 の bank 0,preset 48 (Strings)を割り当てる

bank 0 48 %font e:¥timidity¥inst¥sfbank¥Sndfont.sf2 0 48

[パッチ優先時に SF のドラムセットを使用]
(例)ドラムセットを全て SF の音色に差し替える

font order 0 128

[パッチ優先時にドラムセットの一部を SF のものに差し替え]
(例)ドラムセット40 (Brush) を SF の Brushドラムセットに差し替える

font order 0 128 40

[SF 優先時に音色の一部をパッチに差し替え]
(例)bank 3 prog 127(sfx/explosion.pat)を割り当てる

font exclude 3 127

[SF 優先時にパッチのドラムセットを使用]
(例)ドラムセットを全てパッチに差し替える

font order 1 128

[SF 優先時にドラムセットの一部をパッチに差し替え]
(例)Standard の 38 (Snere) をパッチのスネアに差し替える

font order 0 128
font exclude 128 0 38

(例)ドラムセット16(Power) の 38 (Snere) と 41(Tom)をパッチのものに差し替える

#font order 0 128
#font exclude 128 16 38
#font exclude 128 16 41

自分で試した限りでは間違ってはいない筈・・・多分(^_^;



最後に各種オプションを指定して見る。
これは環境や個人的趣味によってもかなり変わってくると思うので,トライアンドエラーで試して見るしかない。一々コマンドラインで指定しても良いのだが面倒なので timidity.cfg に書くのが良いだろう。これらも extension で指定できる。

[例] 同時発音数を256音にする
#extension opt -p256

ただし幾つか試して見た限りでは,OS/2 版では?使えないオプションがある。

使用不可オプション効果代替措置
-bmodeディレイエフェクト-EFdelay=l,r,c,b (c で無効)
-Ecコーラスエフェクト-EFChorus=0〜1 (0 で無効化)
-imodeユーザーインターフェースの変更-id 以外は無効
-rリバーブエフェクト-EFreverb=0〜2 (0 で無効化)
-WmodeWRD ファイルを再生下記参照

オプションの詳細については各ドキュメントを参照してくれたまぃ(^O^)
なお現在の TiMidity++ ではコーラスとリバーブはデフォルトで有効になっている。 古いマシンで CPU パワーが足りなくて音飛びが起きる場合, 明示的にコーラスとリバーブを無効にしてやる事で多少なりとも改善されるだろう。

・・・つ〜か,それはウチのマシンの事だが(泣)


2000/04/05補足
TiMidity++ 2.8.2 以降の OS/2版で対応された WRD 表示に関する情報(2000/02/27)についての修正
timidity.cfg に以下のエントリを追加すれば一部問題はありますが WRD を表示出来る様です。

extension opt -idt
extension opt -Wt

これで文字表示は出来ますが,曲に合わせて一文字ずつ表示する WRD ファイルの場合はまだ表示がおかしくなる様です(一行ずつ表示するものはほぼ問題なし)。 更に locate 命令で,左から6文字めまでに表示する様になっている WRD の場合はその部分に演奏中の時間が上書きされてしまいます。

なお,鮪の表示については相変わらずサポートされてません(VIOアプリだもんね ^_^;)


TiMidity について書かれてるページとか
TiMidity++の開発元 timidity.jp
OS/2 移植版の配布元その1 OS/2 Audio Programs
OS/2 移植版の配布元その2 TiMidity MCD for OS/2
一寸ネタ的には古いけど松本庄司さんの TiMidity だだだだ!
クラシックの MIDI データの宝庫 CLASSICAL MUSIC ARCHIVES
88Pro 対応 Config ファイルを配布している SYUUHOUさんのS電子 TiMidity++事業部
GS 対応 SoundFont を配布してるHummerSound SoundFont Library



7.Delegate も良いけど Squid もね

OS/2 版 Netscape には使っているうちにスワップファイルがガシガシ膨らむ事があるという問題点があった(Communicator 4.61 では解消されて・・・る?) それを回避する為に Navigator のディスクキャッシュを切って,代わりに Proxy サーバを使ってる人も結構居る筈だ

Proxy サーバとしては今は亡き OS/2 Magazine(笑) で特集された事もあり,Delegate上野さんが OS/2 に移植されたもの が有名だが 他にも同様に Squid を OS/2 に移植したものがこの辺りにある

この Squid だがアーカイブを展開してもすぐには動いてくれない・・・というか,動かない(笑)

Squid の動作は etc ディレクトリの下にある squid.conf で設定されているのだが,初期状態ではすべての通信を拒否するようになっている (他にも後述する理由があるんだけど)のだ。ドキュメントが英語であった事もあり,これに気がつかずにず〜っと悩んでた(^_^;>我

適当な名前でバックアップを取ったら squid.conf を修正しよう。OS/2 版(それに限らずだが)で修正すべきは 1,000 行目過ぎたあたりの # ACCESS CONTROLS と書かれている部分からで acl ディレクティブについて英文で説明が書かれている。それを辿っていくと実際の設定が行われているのでココを修正する。左が元の状態,右が修正後だ。

#Defaults:
acl all src 0.0.0.0/0.0.0.0
acl manager proto cache_object
acl localhost src 127.0.0.1/255.255.255.255
acl SSL_ports port 443 563
acl Safe_ports port 80 21 443 563 70 210 1025-65535

(中略)

acl CONNECT method CONNECT
#Defaults:
acl manager proto cache_object
acl bakawarp src 192.168.0.1/192.168.255.255
acl localhost src 127.0.0.1/255.255.255.0
acl SSL_ports port 443 563
acl Safe_ports port 80 21 443 563 70 210 1025-65535

(中略)

acl CONNECT method CONNECT

acl all src 0.0.0.0/0.0.0.0
アクセスリスト all ですべてのアドレスを指定している。取り敢えず削除してしまおう。理由は後述する。

bakawarp
アクセスリスト bakawarp を設定。
別に他の名前でも問題はない筈だ・・・つ〜か,あってたまるか(笑)

192.168.0.1/192.168.255.255
Squid を使うクライアント(bakawarp)の IP アドレスを指定する。ここではプライベートで使えるクラスC からアドレスを指定したが それぞれの環境で指定するアドレスは変わってくる。なお言うまでもない事だが我が家にこんなにも沢山のマシンがある訳ではない(笑)

255.255.255.0
「OS/2 システム」→「TCP/IP 構成」→「ネットワーク・インターフェース・パラメーター構成」で設定してるサブネット・マスクの数値を入れれば良い筈だ。 だから「ウチでは 255.255.255.255 だ」と言う人はいじらなくてもいいと思う。取り敢えず我が家では上記設定で動いてるつ〜だけの事(笑)


続いてその下にある http_access ディレクティブを修正する。

#Default configuration:
http_access allow manager localhost
http_access deny manager
http_access deny !Safe_ports
http_access deny CONNECT !SSL_ports

#Default configuration:
http_access allow localhost bakawarp
http_access deny manager
http_access deny !Safe_ports
http_access deny CONNECT !SSL_ports


bakawarp と言うグループからのアクセスを許可する。allow は許可,deny は不許可。
位置はこの辺りの方が良い様だ。試しに CONNECT !SSL_ports の後に持っていってみたら接続できなくなった(笑)

2.2 STABLE 5 の squid.conf では前述したアクセスリスト all (すなわち全てのアドレス)に対して deny として,初期状態で「全アドレスのアクセス禁止」を指定してあった筈なのだが,2.3 STABLE 3 ではその項目が見当たらなくなっている。なんでやろ?


更に 1250 行辺りにある ・・・

#visible_hostname www-cache.foo.org

の行頭の # (コメントアウトを意味する)を外して,適当な URL を放り込んでおく。コメントアウト外すだけでは駄目だった。 これをやらないと何故かは知らんが後述する初期化すらしてくれない。ウチではテキトーに www.ibm.co.jp としてみたが・・・いいんか?(爆笑)


最後にもう一つ,前の方に戻るが 300行目辺りにある以下のエントリを修正(重要)

#acl QUERY urlpath_regex cgi-bin ¥?
#no_cache deny QUERY

この設定は URL に cgi-bin や ? と付いている場合( cgi による伝言板など)にキャッシュせずに直接読み出しに行くという設定。これもコメントアウトを外す。


これでとりあえず設定の方は完了である。因みに UNIX 版ではキャッシュ用ディレクトリとユーザー権限の設定が必要だが、OS/2 はマルチユーザーではないのでその部分の設定は必要無い


さて、では Squid のあるディレクトリでコマンドラインから squid と打ち込んでみよう。
まだ動かない筈だ(笑)

Squid を動かすには最初に「おまじない」が要る。まず squid -z を実行してキャッシュディレクトリの初期化が必要でこれをやらないと動いてくれない。 これ以降の起動時には単に squid と叩くだけで動く。

さてあとはブラウザの方の準備、Communicator を起動したら「設定」→「詳細」→「プロキシー」を開き、「手動でプロキシーを設定する」→「表示」で 設定パネルを開く。HTTP と Security,FTP でプロキシーのアドレスに 127.0.0.1 を指定、ポートに 3128 を指定して「OK」で閉じる。

127.0.0.1 (ループバックアドレス)は Squid とブラウザを同じマシンで動かしている場合。別のマシンの場合は Squid が動いているマシンの IP アドレスを入れる・・・んだよな?(^_^;

もう普通に Internet に接続して構わない。後は Squid がちゃんとやってくれる。


なお,資料として UNIX USER 99年12月号を参考にしたが,上記の説明は Squid version 2.3.STABLE3 を前提としている。他のバージョンでは細かい部分が代わるかもしれない。



8.w3m で画像を表示する

w3m は元の開発者である伊藤氏の言によれば「World Wide Web に対応したページャ」だそうだ。所謂「テキストベースWWWブラウザ」として使う事も出来る。

OS/2 に移植された w3m は所謂 「OS/2 窓」でも動作するが,一つだけ問題がある。それは画像を表示できないという点だ。w3m は通常,画像を開く時,決め打ちで xv を使おうとする。 では OS/2 版の xv を用意すれば良いのか?答は否だ。xv は X-WINDOW 対応のグラフィックビューアなのだ。

ではどうすれば良いのか。OS/2 ユーザーには Sofiya 氏の手による Water がある。非常に軽いグラフィックビューアであり,フリーソフトでもある。 これを w3m から使用する為には FAQ.html にあるように mailcap ファイルに以下の一行を書くだけで良い。

image/*; water %s

ただし,ここで注意しなければならない点が2つある。

1) mailcap ファイルの置き場所
SET SYS_MAILCAPx:/MPTN/ETC/mailcap を指定していてもこの場合 MPTN/ETC の mailcap は使用されない。 この場合は x:/etc に mailcap ファイルを別個に作成しておこう。

2)実行ファイルへのパス
water.exe がパスの通った場所に無いとエラーになる ( mailcap ファイルにパスを書いても認識してくれない。) x:/os2/apps の様なパスの通った場所に実行ファイルとプラグインをコピーするという手段も可能だ。 その場合、コピーするプラグインは JPEG と PNG のもので十分だろう。

普通、ネットワーク上には Windows BMP や鮪は落ちていないものだ(笑)

なお,最近 Linux や *BSDで話題になったインライン表示には対応していない。そこまで求めるならコード書いて頂戴。有り難く使わせてもらうから\(^O^)/


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