サイキックフォース2012暴言集
多分、前作が自分にジャストフィットしちゃったんで2012では少々物足りない。
どうも得心いかない部分もある。で、まぁお叱り覚悟で愚痴ってみます。
僕の主観なんで叱られたところでめげないと思うけど(^^;
システム関係
システムに関しては僕も下手っぴなので文句言えない(爆)。 前作も、初心者には決して優しいとは言えなかったな。 ダッシュでショット抜けれるって気が付いたのかなり遅かったもん、ワシ。 前作から入ると2012は難しく見えるけれど、 全くの初心者が前作を覚えるのと、全くの初心者が2012覚える手間は同じかもしれない。
でも、“超能力の打ち分け”と“ストーリーモード”については気になった。 まず、打ち分けについて。前作の優しい部分だったけど、コマンドが甘かったんだな。 で、コマンドさえ入れば超能力は相手の方に飛んでくれたんだな。 今回は初心者モードのみ自動で相手の方に飛んで行く。 上級者モードでは超能力発動中飛んでいく方向にレバーとボタン入れないと 初心者と上級者しかモードが無いというのも良く考えたら乱暴な話で、 自動打ち分けは残してくれたら良かったな、とか思った。ひとえに下手っぴだから(^^;。
ストーリーモードでOP、つまりキャラの背景説明なんかが無いのはちょっと不親切かも。 キャラのバックグラウンドを知っているのはゲーマーの基本かもしれないけど、 ゲーマーじゃない人にとってはそれは閉鎖的にしか見えない。 ほんのちょっとした親切さがゲームを向上するんだろうとか思う。 いやぁ、自分に言い聞かせてる部分大きいですよ。
ストーリー
システムに関しては前哨戦で、メインはこっち。
キース様がなよなよしてるとか、社長の服がダサくなったとかはとりあえず置いておこう。 とりあえず、意外と見落とされている部分をチェック。其の一、影高野の存在意義。と言うか、 玄信が居るって事は常人を超えた能力者集団としての歴史は少なくとも他のサイキッカー達の比ではない。 それなのにああそれなのに、人工サイキッカーの刹那ひとりに負けるものだろうか? いや、軍を率いてきたらそりゃまぁ勝てないだろうなぁ。刹那も大人数戦得意そうだし。 でも、それにしてもあっけなさ過ぎる。日々妖魔調服を生業としている彼らであるのに。 栞さんも存在意義、良くわからんしなぁ・・・裏高野の月読のノリだろうか? ってかさ、天敵が居なくなると害虫がのさばって来るのは自明の理。 そのうち妖魔達のボスが動き出してくれたら許せるんですがねぇ・・・如何でしょう?
其の二、カルロもレジーナも人間殲滅を企てている事が見落とされている。 実際の所、軍の方が人間側としては正義であるのだ。ノアはあくまでゲリラ集団。 カルロやレジーナの性格がちょっとイッてたらまだ良かったのだけど、 だって、ゲイツ改造しちゃう位のマキュベリストだぜ? それが同胞の為、愛の為、ノアの為に散っていく二つの花弁・・・って感じですよね。 たださ、肝心の同胞と言うのが全く描写されていない。
これも見過ごされているけど、キースって旧ノア基地が爆発されて、ちょっとブランクが あるんだよね・・・。その間、彼が考えていた事は何だったのだろうか?それに伴って其の三、いや、ストーリーと言うかバランス的な問題なんだけど、 前作では快楽のために殺人を犯すものはブラド(狂)だけだった。 社長ですか?彼はは殺ってても絶対ばれない方法使ってるはずだもん。 破壊衝動に身を委ねると言う事は彼の美学に反すると思われます(憶測)。 しかし、破壊衝動に身を委ねているキャラが今回は多いです。 刹那、エミリオ、ガデス、マイトも本能(プログラム?)に従って虐殺を行っています。 で、殺される側はほとんど描写されていません・・・これはちょっと危険でしょう。 そう、そんな危険な連中を、軍が排除しようとしていた彼らを、 軍自体が、つまりは人間側が認めていると言う事はどういう事になるでしょうか?
その四、どう転んでも未来で“真”マイトは産まれちゃうのよね。って事は少なくとも今回は軍、 ウォンは倒れないんですよ。タイムパラドックスに対してどういう対応を取るかと言うのは これから見物なんですが、あくまでこれからなんですよね・・・。
さてさて、ちょっと総合しますが、今回の戦いは“新生ノア”“軍サイキッカー部隊” “第三勢力”と成っております。このうち“第三勢力”と言うのは実際には“勢力”と言うより “その他”です。前作では“ノア”“アンチノア”“その他”がはっきりしていましたし、 彼らの目的、戦いの動機も複雑なものが絡んでいながらも共感出来ました。 しかし、2012を見てみますと、決してそうは言えません。
主人公であるマイト、そしてパティはよく分かりません。 目的があるのはウェンディーと玄信。まぁこの二人は許せますな。 軍とノアは潰しあおうとしています、これはわかりやすい。 しかし、軍側は仕事と言うよりも自分の快楽の為に闘っている感が強い。 対する新生ノアは・・・サイキッカーの理想郷・・・ならば覚醒前の人間にとってはやはり恐怖・・・。 そのために闘っています。まぁ、軍のボスのウォンも恐慌政治を引こうとする感じがしますけどね。 で、全員の戦いが黒幕のウォンを倒す事に収斂される割に、マイトの件があるのでオフィシャルではウォンは死ねません。
結局、用意されたレールの上で物語は進み、ストーリーモードでのEDは全員外伝的なものに成ってしまっている感があります。 キースもバーンも、結局前作と同じ事を繰り返し、進展が或るのか無いのか、2012では分かりません。 倒してしまった友人を悼むのみです。軍という権力がありウォンがその象徴であるならば、ノアもそれに対抗出来る形になって欲しかったですし、 軍側でもウォンの命令に悩む正義の徒が居ても良かったかもしれない。 ガデスも、ノアに居て段々裏切っていく形の方がすっきりしたかもしれません。 いや、ここら辺私見(^^;。でも、権力VS一般人と言う部分は煮詰めて欲しかったです。 サイキッカーと言う“被差別者”ですが、一般人も権力に躍らさせているわけですからね。
そう、2012で一番苦労しているのは多分一般人、普通の人間でしょう。 生半化に覚醒すれば軍やマイトに狩られ、人間ならノアの影に脅え軍の横暴に晒される。 取り合えず人間の味方である影高野も壊滅。さぁ、人間の明日はどっちだ? って所で、2012では何ら解決の見られないまま、伏線のみが増えた状態です。
この後、ウォンによる恐怖政治が始まるのか。その時真マイトの運命は? それともノア側の人間殺戮が行われるのだろうか?救世主になりうるのはキースか、バーンか? それとも2012で現われなかった誰かが一石を投じるのだろうか・・・謎が謎を呼びっぱなし。 僕的には完成品としてのゲームとしては不消化なんですがねぇ・・・ 皆さんは如何でしょうか?