そんな時代もあったねと
〜ネットをもう少し掘り下げてみる〜
破壊の大帝:
前回、スコっと忘れてたのだけど、Dance Dance Revolution(以下DDR)の可動が1998年の下旬だってウィキペディア様に書いてた。

LM仮面:
ああ、熱狂的に受け入れられましたよね。

破壊の大帝:
私は格ゲーばっかりだったから、記憶にございませんでした(笑
あと、プリクラも1995年からで2002年のピークに向かっているころだったから、
ゲーセン、輝いてたなぁ(遠い目

LM仮面:
今でこそ、こういった事実確認はGoogleとWikipediaのコンボで何とかなりますが、
その頃はどうだったのですか?

破壊の大帝:
ウィキペディア様のプロジェクト開始は2001年1月。日本語版は5月頃の発動だけど、実際使い物になるのはかなり後。
だから、趣味で個人が作っているウェブサイト頼み。

LM仮面:
今も、細かいところはそうですけど。

破壊の大帝:
Google様がまだショボかったことを忘れちゃイカンよ(笑
東京大学のODiN、早稲田の千里眼、あと当時最強だったAltaVista
それぞれクセが違ったから、複数の検索エンジンで検索するのが当時のお作法。
……ま、ロドモン終了間際ではGoogle様が抜きん出てきてたかな……

LM仮面:
検索は王道ではなかったと?

破壊の大帝:
検索避けしてたサイトも多かったからね。
基本的に、リンク頼み。Yahoo!も昔はディレクトリサービスだったし。
ってか、まだ残ってたし。

LM仮面:
ああ、調べたいカテゴリを辿っていくわけですね。

破壊の大帝:
昔は、サイトを作るとどこかにリンク申請するとかしないと、
「誰も辿りつけない」状況だったのよ(遠い目

LM仮面:
それでも、Yahoo!が全てではないのですよね。

破壊の大帝:
うん。なので例えばロドモンだったらロドモンのサイト作ってる人たちが
互いにリンクしあったりとか、ポータルサイトっぽいの作ったりとかで回してたのね。
だから、リンクページの充実、ってのは非常に大事だったのよ。

LM仮面:
リンクページ……って今日日聞きませんね……

破壊の大帝:
んー。今の個人サイトって基本ブログだからね。
リンクの項目があっても、一ページ数十〜数百、それが数ページに及ぶ巨大なものってまず無い。

LM仮面:
(^^;

破壊の大帝:
むっかしはさ〜。好みのエロ小説探そうとしたら取り敢えずリンク辿りながらネットサーフィンしてさ、
ブックマークしながら後でゆっくり読むとかだったのよ。
それが今では「触手 脳 絶頂」とか入力すると直ぐだもん。

LM仮面:
いや、それはどうかと(かなり真顔

破壊の大帝:
ブログも、今は検索引っかかった奴だけ読めば、読者側としても良いのだけど。

LM仮面:
ああ、面白い人のは一度読んで置く必要があったのですね。

破壊の大帝:
何書いてたか、分かんなくなるからね。
そういうので、昔は日記リソクスとか日記猿人とかにリンク貼ってもらって、
それで読者数を競う、とかやってたね。懐かしいことよ。

LM仮面:
なるほど。大帝さんの当時の日記のテンションがオカシイのは……

破壊の大帝:
……ま、上位狙いしてたのもあるわけで。
や、実際上位だったよ。母集団は今と比べると雲泥の差だけど。

LM仮面:
根本的なところは、今も昔も変わってないわけですね(いろんな意味で

破壊の大帝:
まぁ、いくら裾野が広がっても、濃いところはいつまでも濃いからね。

LM仮面:
発表の場としてのウェブ、ってどうだったのですか?

破壊の大帝:
転送速度がまだ重かったし、サイトの容量も大きくなかったから、絵はあまり多くはなかったね(有ったけど。
ただ、特筆すべきはSSの存在かな。

LM仮面:
「ショートストーリー」とか「サイドストーリー」ですね。

破壊の大帝:
まぁ、昔から有ったは有ったのだけど、1995年10月4日、エヴァがテレビ公開されて、
それ以降ものすごい勢いで増えた。

LM仮面:
増えましたか。

破壊の大帝:
このへんは私の我見が入ってるけど、もともと、二次創作=同人誌だったのよ。
と言うのも、たとえコピーだとしても紙媒体じゃないと人目に触れられなかったから。

LM仮面:
まぁ、他に移送手段なかったわけですからね。

破壊の大帝:
でも、さっきも言ったように画像は重いわけだ。スキャナもペンタブなんて高嶺の花だったし。
そもそも、コンピュータグラフィックス? ナニソレ、寺沢武一? みたいな感じで。

LM仮面:
(都築和彦とか言うかと思ったのに)
んープロとかデザイン会社じゃないと、漫画をWebにアップする環境すら無かったということですか?

破壊の大帝:
そういう会社や部署にコネがあるとかね。あと、学生。
なので、小説が流行った。で、エヴァに勢いがあったから、他のジャンルも引っ張られていった。
ここで「即売会」を土壌にしてきた人と、そうでない人との乖離が始まったと私は見てるけど(遠い目

LM仮面:
大帝さん、よく言いますよね。『私は二次創作はするけど同人の人じゃない』って。

破壊の大帝:
余り理解されないけどね(苦笑。
ちなみに私が二次創作しだしたのは、(確か)『筋肉エヴァ』ってサイト見た時かな。
マッチョなエヴァのキャラが……

LM仮面:
いや、その時点でオカシイです。

破壊の大帝:
それが面白みなんだわ。「キャラ崩壊」って奴。
で、そんな筋肉一色なエヴァキャラに『るろうに剣心』の天翔龍閃の伝授のクダリを……

LM仮面:
いや、かなりオカシイです。

破壊の大帝:
「あ、これでいいのだ」って眼から鱗だったね。まさに開眼した瞬間だった。

LM仮面:
(そうか、これがインプリンティングか……)
でも、そのサイトも残ってないようですね。

破壊の大帝:
そうなのよね……
当時、サイトが作れるのは一部の人で、特に学生が多かったわけで。
で、学生の間はサイトを置かせてもらえたけど、卒業とともに移転できずに……とか
社会人になって忙しくなって、放置したままそのうち……とか。

LM仮面:
無料ホームページのサービスとか、なかったのですか?

破壊の大帝:
いや、あるけど。それも永遠に続くわけじゃないし。
最近だと、インフォシークの無料ホームページサービスが終了したもんで、まとめサイトとかが非常にダメージ食らったね。

LM仮面:
今の「サービス終了のお知らせ」も、そのうち無くなってしまいますよね。

破壊の大帝:
企業が買収されたとかそんなのでも、URL変わるからね。最初は転送したりしてもそのうち。
JavaがOracleに買収された時にはどうなるかと思って今も現在進行形で困ってる。
Java 7のドキュメント、未だに英語オンリーなんだもん(涙

LM仮面:
ロドモンのサイトも、かなり無くなってますね。

破壊の大帝:
そうなのよね(遠い目
真面目な考察やデータは他のサイトがやってたので、私やらなかったんだわ。
情報が残ってなくて、激しく後悔。

LM仮面:
ウィキペディアでさえ、IIIのモンスターは名前だけでMP/SPすらないですね。

破壊の大帝:
IIも闇貴族とか、知ってる人まだ居るだろうか……(遠い目
ってか、ソレよりもナニよりも……

LM仮面:
なんでしょう?

破壊の大帝:
どんなゲームか、肝心のソコんトコが判らん。

LM仮面:
ぐはっ! 確かに!

破壊の大帝:
そんなわけで、次回はそのへんを。

LM仮面:
出来ればいいですねー。


破壊の大帝ぐれねーどへ