ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん ドラマ第3話 感想

破壊の大帝:
マイディーさんは、そんなこと言わない!(笑

LM仮面:
えーっと、ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん……第三話でだいぶ原作のマイディーさんと「別の人」になってきましたね。

破壊の大帝:
実話を元にした、って話をここまで因数分解してくるか……
ホント光のぴぃさん第12話 「それは、再び歩き出す為に必要な 頼もしい一言だった。」で触れられているのだけど、
「過去」に遡ってエピソード改変してくるとはなぁ……

LM仮面:
「作り上げられていくのは、一般人の普通の生活の中にオンラインゲームがあるという風景、私達がいつも目にしている本当の風景。」
とありますが、本当に実感できました。過去ー現在ーエオルゼアパートが見事に一体になった回でしたね。

破壊の大帝:
いやもう、既に『光のぴぃさん』で言及されていることばかりなのだけど、改めて、これは「光生の成長の物語」であるんだなぁ……と。

LM仮面:
光生が成長することで、父のことを受け入れられるようになる。対等の立場に成れる、という感じでしょうかね。

破壊の大帝:
これまた穿った見方だけど、ドラマ版は原作者のマイディーさんが「お父さんからされたかった」物語なのかもしれない…… そんな風にも感じた。

LM仮面:
ああ、「する」、「される」、「気づく」の方向が違うのですね。

破壊の大帝:
原作のマイディーさん、引き出しのストックが多すぎるから(笑

LM仮面:
でも、だからこそ「ドキュメンタリー」としての『光のお父さん』が完遂できたんですよ。

破壊の大帝:
だねぇ。
いつものようにマイディーさんご自身が光のでぃさん 第V話『光のお父さんにゲームオーバーはなかった。』を振り返る。で細かい所は既に出てるので、今日はその辺、踏み込んでみますかね。

LM仮面:
と、言いますと?

破壊の大帝:
まずはこちら。ポンチ絵作ったんだけど、ブログと書籍版はこんなイメージだよね。

LM仮面:
(だよね言われましても……)
マイディーさんが読者に対して語っている、ってことですかね。

破壊の大帝:
うん。あくまで語り手はマイディーさん。マイディーさんは数ある引き出しからネタを引っ張って、
読者を飽きさせずに話題を提供する。書籍版は『光のお父さん』に特化しているけど、同じ構造だよね。

LM仮面:
SS(スクリーンショット)は多用していますが、これも一種の文藝ですね。

破壊の大帝:
うん。もう、比べれば比べるほど、自分の芸のレベルを実感して、吐血しそう。

LM仮面:
そう言われても……

破壊の大帝:
で、それが一撃確殺SS日記の一コーナーナナモ様シリーズ 一気読み!!の「ナナモ様と女子会」だとこんなイメージ。

LM仮面:
チッチキチーってなんですか?

破壊の大帝:
チッチキチーや!

LM仮面:
……はい。

破壊の大帝:
まぁ、ウチらも近いパターンなんだけど、会話は登場人物だけで完結して、「登場人物たちは見られている」という意識はない。

LM仮面:
第4の壁ってやつですね。私たちは分かっててやっていますけど。

破壊の大帝:
作者の腕が足りないからだよ……
話戻すけど、読者はそれを見て勝手に反応をする。まぁ、作者側が誘導しているわけだけどね。

LM仮面:
作者が直接的に働きかけるのではなく、間接的に関わっていくわけですね。

破壊の大帝:
うん。こっちは「作者から言われた」よりも「自分でそういう気になった」という内発的に意識や感情が動くわけで、
その分、上手く誘導してあげないと読者(受け取り手)が醒めちゃう。

LM仮面:
なるほど、受け取り手の感情移入が必要になってくるのですね。

破壊の大帝:
で、それらを踏まえてドラマ版。

LM仮面:
あー……なんとなく分かりました。

破壊の大帝:
前にも触れたけどマイディーさんが完璧超人だと、感情移入出来ないわけですよ。

LM仮面:
あー、「勝手にやってください」になってしまうわけですね。

破壊の大帝:
これは「ドラマ」という表現手法の問題だから仕方ないんだけど、でも、ほんとココなんだよね。
思い出して欲しい、光のぴぃさん第11話 「それは、【光のお父さん】ですか?」で、マイディーさんが断ったシナリオとは何が違うのか。

LM仮面:
ああーひどい話もありましたねぇ……

破壊の大帝:
と、云ってしまうのは簡単なんだ。

LM仮面:

破壊の大帝:
現実の試練に対して、お父さんからのアドバイスで立ち向かう、ってのは同じじゃね?
後なんか、お父さん死亡フラグ積んでるし。これだけ「現実のキャラとドラマのキャラ違う」って成ってるし。

LM仮面:
えーっと…… 「ネットを悪と断じるステレオタイプな観点」ですかね?

破壊の大帝:
どこを「原点」とするか、だと思うんだ。

LM仮面:
原点、ですか?

破壊の大帝:
11話の「原点」はあくまで一般的な「現実」。
それにそぐわないものを「現実」に戻してく、そういう話なわけよ。

LM仮面:
観点としては、それはそれで「間違っている!」と断じられるものではないですね。

破壊の大帝:
ただし、『光のお父さん』の原点はあくまで『ファイナルファンタジーXIV』。もう一歩突っ込めばその「面白さ」。
マイディーさんがβ版の頃から「面白さ」を模索し続けた、その連なりの中にあるものであるし、ソコを外すと『光のお父さん』でなくなってしまう。
そういう意味で一番の原点は、マイディーさんの2010年11月09年の記事怒り爆発!じゃないかと。

LM仮面:
当時のスクエニの社長さんが失敗宣言をだして、マイディーさんが「なら自分が面白いことを証明してやる!」と宣言した記事ですね。

破壊の大帝:
再度FF14の記事、最初から読み直してみたんだけど、マイディーさん、ここから一歩もぶれたこと無いのよ。恐ろしいことに。

LM仮面:
道を切り開いていらっしゃるのですね……

破壊の大帝:
なので、たとえ「原作」の設定といえど、「面白さ」を伝えるドラマのためならどれだけでも手を入れる。
「原作」を守ろうとする事に気を取られすぎて失敗した作品だって多い中。ほんと大英断だと思う。
そして多くのスタッフの努力によって肝心なエッセンスは絶対に護られているから、だから『光のお父さん』足りうるわけですよ。
それが、原作のマイディーさんと乖離しようとも。

LM仮面:
大義に生きるって、こういうことなんですね……

破壊の大帝:
上から押し付けられるような意味合いで使われがちだけど、違うんだよなぁ……

LM仮面:
(大帝さんは? と、突っ込むと本気で泣きそうなので辞めておきます……)

破壊の大帝:
と、まとまったところで前回の対応表の方を出してみるわけですが。

書籍版 書籍版の序破急 ドラマ版
第一章 光のお父さんがエオルゼアにやってきた 序:スタートライン編 第1話「光のお父さんがやってきた。」
第二章 光のお父さんは全力で走った
第三章 光のお父さんは振り返らない 第2話「光のお父さんが姿を消した。」
第四章 光のお父さんは 再び立ち上がった
第五章 光のお父さんはサスタシャを目指した 破:FF14エンジョイ編 第3話「光のお父さんにゲームオーバーはなかった。」
第六章 光のお父さんはこの世界の大切なものに触れた
第七章 光のお父さんはギスギスに触れた
第八章 光のお父さんは旅に疲れてきた
第九章 光のお父さんはエオルゼアの危機を救った 急:クライマックス編
第十章 光のお父さんは決意した
第十一章 光のお父さんは大縄跳びを飛んだ
第十二章 光のお父さんは・・・

ドラマ版タイトル 過去(理想/思い出) 現在の課題 エオルゼアパート リアルの状況 FF XIV的テーマ 隠れテーマ
第1話
「光のお父さんがやってきた。」
子供の頃の、ゲーム好きの
親子関係に戻りたい
父の考えてことが
さっぱり分からない
「光のお父さん計画」開始 会話ができるようになった FF XIVを始めよう! 適正レベルを越えた
相手と闘うと死ぬよ!
第2話
「光のお父さんが姿を消した。」
話しかけるのが
苦手な子供だった
女子社員が会社やめる
理由がわからないよ
お父さんもFF14
辞めるって!?
初心者は思いもよらない事で
躓くことが分かったよ。
フレンドになろう! エモートが出来れば
なんとかなる!
第3話
「光のお父さんにゲームオーバーはなかった。」
嫌なことがあったら
逃げてたよ
取引先が厳しくて
逃げ出したい
お父さん
全然諦めへんやん
予習と復習
諦めない心
蛮神戦、楽しいよ! リアルとキャラ変わって
もいいじゃん!

LM仮面:
光のでぃさん 第V話〜の次回予告を鑑みるに、前の2-2-3になりそうですね。

破壊の大帝:
……ってもなぁ…… タイトル大きく変えてきてるから、内容被らない恐れがあるんだよな……

LM仮面:
……ああ、特に今回はその片鱗を見せましたね……

破壊の大帝:
この辺は、ドラマ版が全部出揃ってから検討しますわ。

LM仮面:
気付いてない伏線とか、あるかもしれませんからね。

破壊の大帝:
なのよね……
特に今一番気になってるのは、時間軸。

LM仮面:

破壊の大帝:
今回もそうだけど、島耕作はまだしも、クロマティだよ?

LM仮面:
ああ、話題が古いですね……

破壊の大帝:
で、徹底的に年代が分かるものが伏せられてる……

LM仮面:
発売年月とかは? ほら、光生がプレゼントしたの、PS4じゃないですか。

破壊の大帝:
どうもその辺がね…… 「現実」とは別っぽい感触があるんだよな…… 妙に昭和っぽい。
そういう意味でも、今日日「島耕作」を例に出世がどうたら言わんだろ?

LM仮面:
……まぁ、そうですね。 女性の制服の話題とかも。

破壊の大帝:
なーんか、すごい引っかかるのよね……

LM仮面:
……ッと言っておいて、勘違いだったりするのが大帝さんクオリティですね(笑

破壊の大帝:
……ねー(涙


破壊の大帝ぐれねーどへ