雑記:ファイナルファンタジーXIVのテーマ

破壊の大帝:
んー、7話で書こうかと思ったけど、やっぱり別で書いといたほうが良いかな……

LM仮面:
? なんでしょうか?

破壊の大帝:
ファイナルファンタジーXIVの最初のエンディングまで行ったわけですわ。

LM仮面:
はぁ。

破壊の大帝:
それまでのストーリーの中でも触れてるんだけど、この物語のテーマ。明言してるのね。

LM仮面:
もったいぶりますね。なんでしょうか?

破壊の大帝:
「絆」。

LM仮面:
あぁ……震災後よく引き合いにされた言葉ですね。

破壊の大帝:
大帝さんぱーんち!

LM仮面:
(物理ツッコミ!?)
え? 何か違いますか?

破壊の大帝:
実際、「新生エオルゼア」は東日本大震災の後の作品で、
バハムート様が旧時代を焼き尽くした「第七霊災」の復興中、という設定なのよね。
なので、テーマは一言なのだけど、その背景は細微にいってるので、短絡なことは言えないのよ。

LM仮面:
ああ、世界観がそのまま、リンクしてるのですね。

破壊の大帝:
旧時代は判らないから、若干モヤッとしてるところはあるけど。
少なくとも「新生エオルゼア」においては、世界、いや主人公がもつべき根本的な価値観が「絆」なのですよ。

LM仮面:
基本原理として組み込まれているのですね。

破壊の大帝:
そっそ。
だから、「光」と「闇」。「善」と「悪」の定義も明確。
絆が善で、絆を断ち切る勢力が、悪。

LM仮面:
まだザックリとしていますね。

破壊の大帝:
ストーリーを少し掘り下げてみようか。ネタバレ注意な(笑。
エオルゼアの3国は自国の復興に加え、武力介入してくるガレマール帝国の脅威にもさらされている。

LM仮面:
帝国が悪なの、お約束ですね。

破壊の大帝:
世界的に有名な闇のお父さんの仕業だ(笑
ただ、エオルゼアの諸問題やガレマール帝国にも、「アシエン」という勢力が見え隠れしていて、コイツラが色々そそのかしている事がわかってくる。
主人公が属する「光」に対立する、「闇」の勢力なのですよ。

LM仮面:
不要な火種を撒いているわけですね。

破壊の大帝:
そうそ。
アシエンは大きくは戦乱での敗北や復讐、小さくは怪我や病気までも含む、弱った心に漬け込んで、力を与える。
ただ、その力は利己的なものであって、他者の命を容赦なく刈り取るものなんだ。

LM仮面:
新たな不幸を生み出すわけですね。

破壊の大帝:
そして、その誰かの力で生まれた不幸で弱った心に、また力を与える。
不幸の連鎖をオーバーブーストしていくわけです。

LM仮面:
絆を絆ぐどころか、修復不可能な所に追い込んでいくわけですね。

破壊の大帝:
逆に、エオルゼアの普通の人たちは「善良」なので、何かのお使いが手遅れであっても、
それは良きことである、その気持は伝わった、みたいに肯定してくれるわけですよ。
たまに、そうでもなかったりするけど。おおむね。

LM仮面:
善性の連帯がなされていると。

破壊の大帝:
これが「正義」だと、ガレマール帝国も正義を振りかざしている。
むしろ、エオルゼアの国々を惰弱とし、その民衆の救済を本気で考えているフシがある。

LM仮面:
あれ?

破壊の大帝:
ガレマール帝国にも「忠義」とか「愛」はある。
でも、これらは侵略を良しとし、他人の命をゴミ同然に扱う、非常に利己的なものとして描かれる。
基本的に、帝国が侵略した土地の民は奴隷扱いね。

LM仮面:
なるほど、「歪み」があるのですね。

破壊の大帝:
最終的に戦うことになる帝国の兵器「アルテマウェポン」も、エオルゼアの問題である「蛮神」の対抗兵器なのよ。
ただし、その力を見せつけることで屈服、服従させようとする意図が見え見えで。

LM仮面:
「力=正義」、というのは一見正しそうですが、
実際は生まれや才能で下駄を履いている状態ですからね……

破壊の大帝:
本当にエオルゼア諸国の腐敗やらを考えているのなら、アルテマウェポン無料で運用して、
民衆に「うぁー帝国さんっていい人たちだなー」って思わせておいてから、
一気にこう、ね。

LM仮面:
……大帝さん、たまに黒いですね(笑

破壊の大帝:
「破壊の大帝」だもん(笑
ただ、作中はこういう、絡め手はない。わかりづらくなるからね。
物語的にはアシエンたちの目的が「混沌」であるが故に、手段はどうしても「悪」にならざるえない。

LM仮面:
で、主人公が「悪」をバッサバッサとなぎ倒していくわけですか。

破壊の大帝:
時代劇かよ(笑
でも、勧善懲悪ではあるね。善は栄え、悪は滅びる。
主人公の姿、振る舞いによって、他の人々も勇気づけられ、「善」を成そうと努力しはじめる。
勿論、善意の人が死ぬこともあるけど、それらを乗り越えて、物語は、「絆」は紡がれる。

LM仮面:
なるほど。そういう「お話」なわけですね。

破壊の大帝:
っとまぁ、ここまでは「ストーリー」なのだけど、実際にプレイしていると「絆」必要なのよね。
ダンジョンやら蛮神やら、一人では闘えないから。

LM仮面:
ああー、どうしても他人(他のプレーヤー)と関わる必要があるわけですね。

破壊の大帝:
そう。どんだけ「物語」が立派でも、実際のプレイで「どうなってんだ!」「ちゃんとやれよ!」みたいな
怒声が味方から飛び交うゲームだったら……どうよ?

LM仮面:
よほどマゾでないと、やりませんね。

破壊の大帝:
プレイヤーの民度の問題ね。ここがしっかりしていないと、新規の人がすぐ辞めてしまう。
そうするとぶっちゃけ採算が合わなくなるから、オンラインゲームとしての寿命は尽きてしまう。

LM仮面:
わかりやすいですね。

破壊の大帝:
という下世話なハナシを持ち出す必要もなくて、純粋に「このゲームを楽しいと思ってくれる仲間が増える、それが楽しい」
と、思える人が多ければ、自然と人が増える、というか定着するわけですよ。

LM仮面:
「絆」で世界が安定するわけですね。

破壊の大帝:
その一つのシステムとしてビギナーズチャットがあるのだけど、私の居るグングニルでは、
「初心者の人の手伝いをなるべく初心者がする」文化があって、要はビギナーズチャットに居れる間に
他の人の手伝いができるように育成されていくわけですよ。
非常に高い民度がないと、出来ない。

LM仮面:
大帝さん、お世話になりっぱなしですね。

破壊の大帝:
なので、なるべくお手伝いするようにしてる(笑
で、ビギチャが出来る前から、初心者支援としてサスタシャ村立ち上げて、
民度あげようと努力してきた一人が、間違いなくマイディーさんなわけだ。

LM仮面:
ここで繋がるわけですね……

破壊の大帝:
そのマイディーさんが綴る、「父と子」の絆の物語『ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』早いところでは今夜最終回。
ファイナルファンタジーXIVという絆の世界で、いかなる絆が新たに結ばれるのか…… 乞うご期待なのですよー。

LM仮面:
っと、こんなギリギリ(現在22時前)に書いても全然宣伝になりませんよ。

破壊の大帝:
……ねー(苦笑


破壊の大帝ぐれねーどへ