クァチル=ウタウス




「今日って、親居ないんだぁ」

 ベットに腰掛けながらそう呟くと、ヒサシはガッツボーズを取った。クミコは折角、良い雰囲気を作くったつもりなのに、けたたましく笑ってしまった。

 クミコは大学三年生、就職に響くので親元から通っている。テニス部のセンパイのヒサシは今年で卒業のはずだったが、単位不足のため留学である。一緒に卒業できるよね、なんて洒落にならない冗談を交し合っていたところだ。ヒサシとは去年の打ち上げ飲み会(テニス部と言っても遊ぶ名目だけである)で、酔った勢いでベットインしてしまったのがきっかけだ。

 ダイエット程度にはテニスを嗜んでいるクミコだが、肌は焼かないように注意している。それも初めてヒサシと寝た夜に色白の人が好きだと囁かれたからだった。無駄の無い彼女のプロポーションはスレンダーなDカップで、夏のビーチではビキニを無理に着させたヒサシの鼻をどこまでも高くしていた。クミコもクミコで、ヒサシの精悍な風貌を誇りにしているのだが。

「なにそれ?」

 ヒサシがポケットから、古びた子壜を取り出した。白いカプセルが入っているが、色あせたラベルにKalmagusと書かれていたがそれ以上は判らない。一体何の薬だろう。クミコは小首を傾げる。

「媚薬らしいぜ。なんか、全身が射精するぐらいスゴイって」

「ヤバイよそれぇ〜」

 ヒサシは怪しげなものが好きだ。二人で街に行くと必ず、インド系雑貨やパワーストーンの店を覗いている。フリーマーケットでも、服よりも雑貨を漁っているヒサシ。クミコはそんな彼が子供っぽくて好きだった。なんとなく、黙り込んだ二人だが、手と手は、二人の指先は重なり合っていた。

 沈黙が続く。クミコとヒサシは見詰め合ったままだったが、自然と、顔と顔が近づいて、唇同士が触れ合った。

「はぁ…んっ……… 上手になったね……」

「誰かさんが、色っぽいからさ」

「ぅうん…… 意地悪………」

 甘えながら、クミコはヒサシの首に、自分の頬を預ける。耳たぶが心地良い。背中を愛撫されながら、クミコの乳房はヒサシの胸板に押し付けられるのを感じる。以前はケモノのようだったヒサシのセックスも、今はもう十分に馴れて十分に満足させてくれる。やっぱり愛が無きゃね、とクミコは思う。

 クミコの茶色に染めたショートヘアを、ヒサシは愛しむ。彼の鍛えられた腕が触れる。真面目にテニスをやっているヒサシだから、本気になればクミコをお姫様抱っこをしたまま全力疾走できるだろう。そんな彼が自分のために、優しく愛撫をしてくれる。胸が大きな掌に包まれる。ブラの上からでも、ゾクゾクした期待と快感が彼女をとりこにする。

 ピンクのシャツが脱がされた。ブラのホックはクミコは自分で外す。ヒサシはどうしても、これだけは上手くなってくれないのだ。だが、待ってましたとばかりにヒサシの指先が、そして掌が、彼女のボリュームのある、まんまるの乳房にじかに触れる。

「ぁあっ……… そこ、イイ………」

 クミコは声を上げた。ヒサシは指の谷間に彼女の乳首を挟み、ゆっくりと全体を捏ねまわしている。クミコの肌に汗が浮かんだ。大きな彼の手は、大きな彼女の乳房全体にフィットする。ヒサシはその柔らかさを楽しみ、クミコは触られている感覚を楽しんでいた。

 この部屋で身体を重ねるのは5回目だ。結構遊んでいたクミコであるが、この部屋で肌を許したのはヒサシが初めてだ。あの時は、気合入れて黒の下着で誘ったのだが、ヒサシが下着の色は白だと言う事を主張するので今は下着は白しか持っていない。もちろん今日も白、ブラもパンティも飾りの無い白である。

 その白いパンティが沁みていた。脇腹を擽られ、太腿に差し掛かると、どうしても彼女の蜜は溢れ出してしまう。

「いいよぉ、そこ、いいよぉ………」

 クミコはうっとりと呟いた。同じ文句であるが、性感が否応無しに高まって語彙など選ぶ余裕は無い。ヒサシもそれを知っているので、ゆっくりと、よく絞まったウエストを撫でながら、パンティを脱がせた。むっちりとした尻がぷるりと揺れて、蜜がとろりと糸を引いた。

「ここ、好きだろ」

「ぅっ……… 良い………」

 まずは掌全体で、彼女の柔らかな器官を包む。胸の弾力と同じぐらい心地よい感触だ。クミコの陰核が乳首の様にヒサシの手の中で転がる。ヒサシはこの感触が好きだ。もちろん、クミコもこうされるのが好きだ。酔っ払ったときみたいに、頭がぐるぐる回る。アルコールと違うのは、悪酔いしないことだ。

「あんっ!あっつ………あぅつ………」

 ヒサシの舌が柔らかな秘丘をなぞる。クミコはゆっくりとだが、腰を浮かせた。自然と踏ん張る形になる。

 愛しているからこそ安心して、自分の狂態を見せられる。実のところ、クミコはヒサシに初めてイかされたのだ。だからと言うわけでもないが、クミコはヒサシの事を絶対に信頼しているし、彼の要求は全て満たす。以前も、彼の精子を顔にかけられたときも、にっこり笑ってやったぐらいだ。

 ひとしきり、粘膜の感触と彼女の愛液の味を楽しんだ後、ヒサシは例の小壜の蓋を開ける。ツンと、古い小屋の臭いがした。ヒサシは少し躊躇ったが、中のカプセルを口に含む。卵の濃い味が口の中に広がった。

「じゃぁ、ちょっと飲んでみる」

 喋る気力も失せるほど心地よいクミコは頷くだけだった。何を?ヒサシが飲んだのが何だったか、そんなことはどうでも良かった。ただもう、ヒクヒクと自分で無いように蠢く下の口が、ヒサシを飲み込みたくて仕方が無かった。愛液という唾液が零れて仕方が無い。

「うっ! こっ、これすげぇ!!」

 ヒサシは唸った。間髪おかずに、いきり立った彼の分身を、クミコに突き立てる。普段の倍は、それは熱い。

「ひゃっ! はっ、激しいよぉ!!」

 クミコは戸惑った。普段はがっつかないヒサシが、久々にAVまがいのピストン運動を開始したのだ。最初の一突きを楽しむ余裕も無い。だが、既に興奮していた彼女はそんな彼を愛しく感じて、ふしだらさを捨てて彼女も彼のリズムに腰を合わせる。

「あぁあぁあぁああっ!」

 膣を抉られる快感に、クミコは酔い痴れた。どうしてこんなにキモチイイのだろう。自然と声があがる。叫び声をあげてなお、突かれることを望んでしまう。ヤメテ欲しくない、最後までイかせて欲しい。あの素晴らしい忘我の淵に自分を叩き込んで欲しい。

 クミコの肌も朱に染まっているが、ヒサシの身体は炎の如く真っ赤に昂揚し、普段なら心配になるほど熱を出していた。だがクミコはそれどころではない。くねって壊れそうになる身体を、ヒサシの力強い躯が押さえつける。確かにペースは速かったが、的確にクミコのGスポットを突き、膣口を抉る。初めてバイブを使ったときをクミコは回想していた。

「おっ、おっ…俺、もう、イク… 我慢できねぇ…」

 ヒサシの運動が激しくなった。子宮頸部まで突き上げられて、クミコも絶頂寸前だ。もう、何も考えられない。荒れ狂う下半身を、ヒサシに任せるだけだった。

「おっ、おっ、おっ、おっ……おおおおおおおおおお!!!!!!!」

「ヒサシ! っ………きゃぁああああああああああ!!!!」

 確かにヒサシは全身で射精した。

 まるで水風船を見る様だった。ヒサシは唸り声だけを残して白濁した。

 彼の全細胞が、小さな蛆のような、おたまじゃくしのような奇妙な存在へと取って代わったのだ。クミコはワケもわからず、 先まで情を交わしていた愛しいヒサシが唐突に溶けてしまったと思った。有りえない事だがそう、直感した。もちろん、それが巨大な精子であることなど、クミコの考え付くものではない。

 通常の精子の大きさは60ミクロン。0.06ミリである。だが、今彼女の肢体に降り注いだのはそれぞれ1センチほどはある。まさに精虫と呼ぶに相応しかった。少なく見積もっても、億は下らない量だろう。それが一斉に、クミコを飲み込んだのだ。

「いやぁ…いやぁあああっ!」

 残念ながら、クミコはまだ意識があった。そしてまだ、理性があった。彼女に沸き起こった恐怖感は“逃げる”ことを優先させる。だが、それも束の間、人外の感覚に身が竦んだ。体中を這い回る無数の精虫たちは彼女の肉体をこれ以上ないほど蹂躙する。いかに彼女が暴れたところで、小さな虫たちを追い払う事はできない。

「はあぁああ………お尻ダメェ! だあああっああああ!!」

 全ての虫は蠕動していた。彼女の尻たぶに流れ込んだ精虫たちは当然の様にヒサシが最後まで触れなかった部分、挿れることの無かった場所へももぐりこんでいった。直腸内の粘膜を縦横無尽に掻き回す。

 禁断の喜びが、クミコの下半身を支配する。腰を前後に大きく振っている自分が居る。暴れる意味あいが変わっていたのだ。あまりの快さにクミコは無意識にに暴れてしまうのだ。相手が人間なら手加減もしよう、だが今彼女を犯しているのは人間ではない。どれほど彼女が喜びを表現しても、やり足りない事は無い。

「おっぱいもぉーーー!! おっぱいだめぇーーー! おっぱいでるところから入っちゃダメェ!!!!」

 乳首から、乳腺のなかも精虫は潜り込もうとしている。胸が一回り大きくなったように感じた。刺激された乳腺が、どうしても入らないはずの彼らを、悦びと共に迎え入れる。ヒサシが触っていたのとは段違いの快が走る。

 こんな状況でも、快楽に溺れられる自分が居る。いや、快楽に溺れているからこそ、クミコは自分の状況と、そして将来を思うことは出来なかった。

「ああうっ! やぁっ! やつっ、やつっ、やつっ!」

 膣内にも、尿道にも、粘膜にもぐりこもうとする精虫たちの動きの一つ一つがクミコの性感を深めていく。ヒサシが目覚め損ねていた部分の全てが開発されていった。もちろんそれは、人の手では開発不可能な部分である。人として感じ得ない部分を、クミコの身体は感じている。

「うぉーーーーーーあああおおおおーーーーーーーーーー」

 膣道から子宮頸部に辿り付いた精虫たちは、通常の精子と同じように子宮を目指す。ごりごりと子宮頸管へともぐりこみ、子宮に到るがそれだけでは飽き足らず、卵管を、そして卵巣を精虫たちに埋め尽くされる。

   全身の穴が蝕まれる。虫たちの猛攻は続く。耳や鼻はもちろん瞳の奥や涙腺にも虫たちは潜入する。息が苦しい。喘ぐ口にも、全身の毛穴にも、クミコは精虫のプールに、そして極上の快楽の海にどっぷりと浸りきっていた。

「うぅううっ! おうぉうぉうあああうっ!! うぉあーーーーあああったあああああああああーーーーーーー!?」

 変化が起きた。皮膚の上をのたうつだけだった精虫たちが、皮膚を突き抜けて 体の中へと潜り込み始めたのだ。その刹那、その刹那に、暴力的ともいえる快ち良さがクミコに突き刺さる。全裸の彼女だ、身を守るものは何も無い。先にヒサシが遣り残した彼女を絶頂に導くと言う仕事を精子たちは実行した。

「ふぉあーーーーーーーーああああああああ うああーーーーーーーーーーーーー!!」

 狂気じみた声をクミコは上げていた。潜り混んだモノが血流を流れるのを感じる。膣に挿入されている以上に血管が感じていた。クミコは叫びをあげる以外に無かった。部屋が形を変え、うねり狂って渦になっているように感じていた。全ての神経が焼き切れるかのようだ。

 クミコの肩がボコリと膨れた。同時に、首筋にも頬にも、太腿にも股下にも、腕にも足にも、全身の全てが形を変え始めた。皮膚を鳥肌のようにブツブツが覆い、それが絶えずお互いを飲み込みながら数を増やしていく。

 イク、確かにイク。高みに上がり続けている。クミコは自分自身を見下ろしているかのような錯覚に陥っていた。いや、天に召されているのだ。真っ青な空の中、妙なる調べを聞きながら、彼女は快楽の天国へ昇天する自分を感じていた。

 大きな乳房には既に八つばかり、握り拳大の膨らみができていた。柔肌の下に眠る、瞳を閉じた胎児の姿が浮かび上がる。もう彼女は声が出ない。口の中はおろか喉や胃壁までもが受胎を開始したのだ。気管に潜り混んだ精虫が受胎する頃には、 クミコの記憶が白濁していた。神経細胞は勿論、脳細胞にも、容赦なく“受胎”は続いている。

 ヒサシ……ヒサシ……… スキ………

 薄っすらとした呟きの後、クミコという人間の心も、美しかった肉体も既に無かった。換わりに、サイホンコーヒーが沸騰しているかのごとく、ぼこりぼこりと、胎児が現れては消えていく、奇妙な肉塊があるだけだった。 胎児の集合体は段々膨れ上がり、クミコの部屋を満たしていく。彼女が大事にしていたラケットも、高校を卒業したときの寄せ書きも、会社訪問を始めたばかりのスーツも、全てが血漿と羊水と粘液に汚されていった。井原久美子という人格は消滅し、彼女と彼が残した物体だけがウネウネと、ドロドロと存在を主張していた。

 そのうちに、家の全体が軋み始めた。人間二人分の質量を軽く超え、どこからその構成分子を生み出しているか知れない異形のモノは、やがてその自重で彼女の家を崩壊させた。気味の悪い、胎盤と胎児が路上に投げ出される。

 表で、犬の散歩をしていた青年はそれを見て嘔吐した。犬は主人の一大事だと盛んに吠え立て、見た事も無い相手に立ち向かって行ったが、胎児の中に飲み込まれていった。だが、その鳴き声は発情期の狂ったサカリ声だった。

「サダキチ!」

   犬の名前を呼びながら、首輪を引っ張った彼は、犬の首が抜け落ち、そして彼自身も雪崩のように圧し掛かってきた彼らの中に飲み込まれる。

「うぉああああああああああーーーーーーー!?」

 犯されざる場所を彼は犯された。尿道から登って来た小さな小さな受精卵たちが膀胱と前立腺を、そして彼自身の精巣である睾丸の中にも潜りこんで行く。まず痛みが走った。物理的な痛みではなく、精神的な痛みだ。女性がレイプされたらこんな気持だろうという実感が彼の中に産まれた。だが、それは、彼自身最も歯がゆかったのだが、何物にも変えがたい快へと換わって行った。

 キモチイイ…イイ、イイイイイイ!!! 彼は女性の、いやそれ以上の絶頂を感じていた。だが、それも束の間、彼はすっかり胎児の中に飲み込まれ、養分として吸収された。

「きゃぁーっ!!」

 帰りだった女子高生が叫び声をあげ、その場にへたり込んだ。背を向けて走っていれば逃げ出せたかもしれないが、日常に舞い込んだ狂気の塊に、冷静な対処は出来なかった。彼女もまた、胎児の群れに押し潰される。

「ぁああっ! 赤ちゃん! 赤ちゃん! 赤ちゃんいっぱい!!」

 彼女の正気と入れ替わりに、快感が押し寄せた。快感は狂気を呼び覚まし、彼女の魂までも鷲掴みにした。融合していく自分を悔い入る余裕は無かった。後ろから胎児の塊が挿入され、自分の胎内で増殖していくのを、彼女は母性を持って受け入れた。それが己の身を滅ぼす事態だと知りながら。

「うぉあおおおおおおおおおーーー!」

 一人の主婦が、叫び声を上げながら胎児の群れに飛び込んだ。溶けゆく女子高生の愉悦に満ちた表情に我慢できなくなったのだ。彼女もまた、無上の歓びを味わいながら生きながらにして溶解する。

 それがきっかけだった。通りかかった女性、性の悦びを知るものは須らく、例え60代の老婆だろうとも泡立つ肉塊に我先へと飛び込み、喜びの声を張り上げた。女の本能が呼び覚まされるのだろうか。場は嬌声に包まれ、それはまるで、バッカスの狂信者が神に祈りを捧げているようだった。

 男達は、ただ黙って立ち尽くすか。叫ぶ事もせずにくるりと振り返り、もと来た道を戻っていった。カップルでやってきた者は悲惨だ。女を気絶させなければ、どんな力自慢であっても振り切られてしまった。取り残された者の中には、彼女と運命を共にするものも居たが、それは希だった。沸き立つような胎児の群れとその糧となる母性の前に、男と言う性は余りに無力だった。

 1時間後には、付近の住民に避難勧告が出された後、自衛隊が駆けつけた。こっそりと潜り混んだ報道陣も居た。さすがに相手が異形のものであっても、精鋭の彼らはひるむ事は無かった。だが、銃撃が行われたが効果は無い。潰れた胎児は吸収され、また新たな再生が始まるからだ。ガソリンをかけて火をつけようとしても、絶えず溢れ出る彼の体液に炎が上がる事も無かった。ミサイルでもぶち込めばよかったかもしれないが、世論もあることで自衛隊では民間地に被害が及ぶ事はできなかった。

 だが、肉塊は深追いはしなかった。それゆえに上層部が手を打たなかったのだが、次第に、胎児の数が減っていった。今まで均衡していた発生と吸収のバランスが崩れ、強く逞しく大きな胎児だけが残るようになっていた。

 茹だるような胎盤の上に、最後の胎児が起き上がった。だが、あくまでそれは人間、醜く歪んだ、堕胎された胎児のミイラのような存在だった。全身の皮を剥いだかのように肉と筋と血管に覆われ、その眼窩は窪み、乾いた眼球の欠片のようなものが申し訳程度に鎮座している。三本しかない彼の指は古びた大樹の根を思わせた。虚空を掴まんとするその腕は、生まれ得ぬことが出来なかった者が全ての生有るものを呪詛するが如く大きく前に突き出されている。

 だが、その醜悪な姿に関わらず、人々は吐き気でも狂気でもなく、畏怖と感動を覚えた。彼の姿を見たものは息を呑み、その姿に目を逸らす事無く、神の降臨の如く迎え入れた。思わず頭が下がった。土下座した自衛隊員も居る。その姿に涙する者も居る。

 クァチル=ウタウス、時間と死と崩壊を司る存在。

 フワフワと浮かぶ彼が天に帰った後、彼を見守り群がっていた者達は須らく塵となり、風に運ばれて大気に四散した。 


D-sides