くノ一淫法帳〜絶果淫技の巻〜




「じゅうぅごぉ、じゅぅぅうろくぅ、じゅううぅひちぃ、」

 唾液を垂らし、恍惚の表情を浮かべつつも、腰を振る事はやめない。 吐息とともに数を数えながら、甘い愉悦に溶け込んでしまいそうな理性を すんでの所で繋ぎ止めている。

 アザミに命じられた今日の課題。果てることなく、百回腰を振ること。

 カスミの下で歯を食いしばって歓楽に耐えているのは年端も行かぬ子供だった。 十は越えてないだろう。そんなあどけない少年が、大人の女に犯されている。 が、しかし、カスミの腰に見え隠れする彼の一物は違っていた。

 根来の秘術により、いびつに改造された男根。 太く青い血管が陰茎を網のように這い、猥雑にうごめいている。 彼の意志とは関係無く、それは女の密壷の中で絶妙の刺激を与える。 淫茎と言うに相応しい、外道の一物。

 とはいえ、カスミの身体も日々の養育によって微妙に変わりつつあった。 厚く淫靡な肉襞が、濃厚に男根に絡み付く。 生暖かく妖艶な唇が亀頭を弄び、無数の舌がそれぞれ別々の生き物の如く 別々の技巧で蕩けるような愉悦を吹き込んでいく。

 余人の秘所など比べ物にならない、クノイチの花弁と膣道。 うねうねとくねりくねり、繊細にして大胆に締め付ける。 その奇怪さと可憐さ。

「ごじゅぅっつろくうぅ!ごじゅううぅななぁぁあああ!!」

 カスミの体中に玉のような汗が吹き出し、流れる。
てらてらと艶めかしく、そして美しく肌が輝く。
彼女が腰を下ろすたび、音を立てて愛液が吹き出す。
彼女が腰を上げるたび、音を立てて彼の一物が吐き出される。

 カスミの丸く、はちきれんばかりの乳房。 大理石の果実のようにつややかで何よりも柔らかなそれが 歓喜とともに激しくゴム毬のように弾む。

「な・・・ななじゅっ・・ななぁぁんっ・・・ななじゅうぅ・・・はちぃぃッ!」

 少年にはふぐりが見当たらない。 それもそうだ、彼は繁殖のためではなく、快楽のための道具であるから。 もう幾度と無く絶頂に達している、萎えて居ても不思議はあるまい。 しかしそれは出来なかった。根来の淫法によって作り替えられた外道の身体は 行けば行くほど、その硬度は増し血管の動きが激しくなる。

「はぁん!きゅうぅぅぅ!!じゅぅぅ!!」

 はぁはぁはぁ、息が荒い。

 乱れた髪が妖しく舞う。

 それをアザミは満足そうに見つめている。 彼女はあくまで監視役だ。そして、監督。 匠が新たな作品を生み出す時の、緊張の面持ち。そして喜び。
 アザミは呟く。

「ほんと、いい顔するわね。」

 身体全身で愉悦を表現するカスミ、きらきらと輝く瞳は決して猥雑でも淫乱でもない。 求めるものが与えられているだけであり、無邪気で純粋に透き通っている。

 交わっているとき、こんな目で見つめられたら、どんなだろう。 アザミは思う。愛しいくて愛しくて、何度でも何度でも果てさせずにいられない。

「ひゃっっひゃっひゃっひゃぁぁぁぁぁ・・・・・・くぅ・・・うぅ・・ぅうぅ・・」

「あら、イッちゃったのね。」

 がっくりと身体を横たえる。瞳を閉じ、眉間を凝らし、身が震えるのを黙って耐える。 ビクビクと弱々しく、まるで産まれたての雛鳥の様に痙攣する。

「はぁあぁああ・・・・」

 深く息を吐くと、ゆっくりと全身が弛緩していく。 彼女の薄く開けた瞼から、狂おしいほどの力を秘めた光がもれる。 活力を再び戻る。至極の時、彼女は新たなる生に脱皮したと言える。 誰よりも何よりも輝いてみえる。

 少年は忍び装束の男達により迅速に運ばれていった。 彼には全く気に求めず、アザミはカスミを座り直させた。 真っ直ぐ彼女を見つめると、まだ覚めやらぬカスミに一言づつ語る。

「今日はね、カスミちゃんに新しい喜びを教えてあげるのよ。」

 そう言いながら左の指で乳首を優しくつまむ。そしてもう一方の手で乳房を掴む。 アザミの掌は彼女の皮膚に透けていくようにそして、身体に埋もれた快感の芽に直接触れる。 揉みほぐすと乳房が熔ける。

「ああんっ・・・いいっ・・・」

「今日はいっぱい、胸で感じさせてあげる。」

「あっ!はぁっ・・・ん・・・ああ・・・」

 アザミの指は小刻みに震え、その振動が乳首を通し乳房で増幅される。 カスミの体中に響く。うっとりと、快感に身を任せるカスミ。 右の手も、まんべんなく彼女の果実に刺激を与える。

「ひっ・・・ちくび・・・いい・・・」

 甘い刺激がカスミの頭に霧を掛ける。
感じてきて、もっともっと欲しくなる。

 アザミの手に自らの手を被せ、もう一方の手は己の股間におずおずと伸ばす。 あたたかなカスミの手のひらはゆっくりとアザミの手の上から蠢く。 そして己の秘所も、忍びの術で手だれた秘技を己の為に繰り広げようとする。

 が、アザミは途中で止めてしまう。乳房の代わりにカスミの両肩に手をやった。

「・・・あう・・・っ?」

 狐につままれたような、物足りないような。
そして不安げな表情でカスミは自分の主に瞳で訴えかける。
もっとしてくれないのですか?どうして辞めてしまれるのですか?

「うふふ、まだよ、まだ。こんなのは序の口。」

 アザミは残忍とも凄惨とも言える笑みを漏らした。
その意味はまだ続きがあることをはっきりと示すものであった。
そして両の腕に力を込めると、ぼきりと妙な音が立った。

「はっ!」

 同時にカスミの両腕はだらりと垂れ下がった。肩の関節を外したのだ。

「いけないお手てはお休みしてもらうわ。」

 そう言いながら、アザミはカスミの股間に手をやる。彼女の座っている所は 先程までの外道の交合により、水溜まりのように愛液と彼の放った精液が混ざって 白濁したどろどろの液体が溜まっていた。かなりの量である。

 それにアザミは、何かしらの粉をふりかけ、印を切る。

 奇怪、液体に細波が立つ。
そして意志が吹き込まれたが如くもぞもぞと蠢きはじめ、 伸ばしたアザミの手に、一まとまりになって集まった。

「根来淫法の奥義の一つ、和合水操。貴女の愛液は私の意のままになる。」

 とろんとした目でカスミはそれを見つめていた。 以前、異能により水を操る忍びが居ると聞いたことがある。 もちろん、今の彼女の頭には以前の記憶は既に無いのだが。

 びちゃん、それがカスミの胸の谷間に押し当てられた。 待っていたかのように淫水は彼女の真っ白な乳房の全てに広がり、 無遠慮にもこねくり回しはじめた。

「ああああああああああああああんんんんっつつつっ!!!」

 水流により、乳房が異様な具合にこね回される。 人間の手では不可能な愛撫。とめど無く、無限に変形させられる。 それで居てきつくない。痛くない。

 胸の中心だけでなくして、絶え間無い流れが彼女の肌にも 独特の感覚を産み出していく。液体は生暖かさからだんだん熱を帯びていく。 彼女の乳房も然り、真っ赤に燃え広がり、その熱は全身の皮膚に及んだ。

 下も上も、同時に責める事も出来る。しかし、それでは快楽に溺れてしまう。 カスミに対してはよがらせ、果てさせることが目的ではない。 性の獣ならば幾らでも作れる。何の反応も無い肉人形もそうだ。 カスミはそうはしない、理性を保たせ、そしてあくまで上品に舞わせる。

 だから、責める部位を変える。ゆっくりと味合わせる。 カスミの手を封じたのも、上下両方の味は後で教えるからである。 調教をするには、順序は非常に大事なのだ。

「いやぁぁん!だめっ・・・しみこんでいく・・・ああっ・・・」

 彼女の両の乳首から、少しずつ、だんだん大量に愛液が進入していった。 通常では不可能である。が、根来の淫法に不可能はない。

 乳首に流れ込むと当然そこには快感が残る。 カスミの乳腺が術に呼応するように淫液を受け入れていく。

「あついぃぃぃ!!!あつぃよぉっ!! かすみのおっぱいのなかがあついよぉ!!!」

 ブルブルと大きく胸を弾ませながら、カスミは唾液を飛ばしつつ叫ぶ。

 愛液は乳腺を刺激する。内部から乳房を愛撫していく。

 そのやるせない程の感覚、犯されたことのない場所への刺激。

 それが大きな乳房全てに行き渡るのだ。乳房の中に入っても絶え間無く水流は快感を掘り起こしていく。

「ああんっ!かすみのおッぱい! おおきくなるぅっ!! でもいいっ!おおきくなるのいイっ!!」

 大粒の涙を流しながら、カスミは歓喜に咽ぶ。

 ただでさえ大きな彼女の胸が、さらに一回り大きくなった。

 それが外からは誰も触れてないのに、ぐにゃぐにゃと乳房は変形する。 その度に得も言われぬ痺れが湧き起こって、頭に走り込む。

「言ったでしょ?新しい喜びを教えてあげるって。」

 アザミは精神の集中を途切れさせることなく、ぽつりと漏らした。

「はぁんんっ!!!!!いいいいいっ!!!いいいいいいいいいいいいっっっっ!!!!」

 両手が使えれば、揉み解しているだろう。

 じわじわと溜まっていく快感はカスミを憔悴させる。

 腕が動かないので、せめて腰を上下させて胸を震わせる。

 ぶるん、ぶるん。 ぶるん、ぶるん。そうでもしないと気が狂う。

 気持ち良い、けど、一気に果てることの出来ない辛さ。

 おかしくなる。気持ち良さに耐えられなくなる。

「女はね、胸だけでもイけるのよ。その喜びを知りなさい。」

 確かにいけるかもしれない。が、尋常ならざる、起こり得ぬ感覚にカスミは翻弄されるままにある。

 ただでさえ敏感な乳房のツボを、直接刺激されているのだ。

「あぐううううううううう・・・・おっぱぁいいいいいいいいッっ・・・・」

 徐々に、遅々としてだが、性感が溜まっていく。絶頂に近づく。

 苦しげに喘ぎ、早く達することを望む、体中の血が沸騰している。

 それでもまだ、まだ行くことが出来ない、ぎりぎりの所で弄ばれる。

「あうっ!あうっっ!!うっつっつっ・・・あうっっ!あうっ!!!」

 胸に変化が起こった。乳房の中の淫液が逆流したのだ!

「・・・・やぁあああああああぁぁっ!!!!!!!」

 乳房が射精した。

「いいいいいいいいっ!!!!いくくぅっいくくくくくぅぅうぅぅうつつっっつっつっ!!!」

 どびゅっ、どびゅっっ、何度にも分けて放出される白濁した液体。

 無理矢理作られた母乳と、淫液の交わった異世界の汁。

 それが乳首から飛び出すたびにカスミの全身が激しく痙攣する。 白目をむいて、その度に絶頂に達する。 そしてあらかた放出してしまったと同時に、どうとカスミは倒れてしまった。 射精とともに彼女の意識も身体から吹き飛び、失神してしまったのだ。 さしもの彼女も暫くは何の反応も示せないだろう。

「あら、やっぱりこれはきつかったみたいね・・・でも、まだまだ、教えてあげたいことは山ほどあるのよ。」

 アザミは再び、淫妖に微笑んだ。


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