コンさんについて
オリジナルやってますと、キャラにファンがつくものですが、 どうも、魅琴よりも、新里響子よりも(みこぽんより好評・苦笑)、 コンさんのファンが圧倒的に多いんですな。もしかしたら、無意識に力が入っているのかもしれませんけれど。 で、まぁ、少し彼女について、語ってみようかと。コンさんがポコっと生まれたのは1996年頃かな。その頃私はちょっとしたTRPGのサークル(ってほどでもないけど) に入っていたんです。TRPGって聞きなれない言葉かもしれませんが、普通のRPGはコンピュータに仕込まれた シナリオをやっていくんですが、TRPGは人間同士で、ルールに従ってアドリブでシナリオをこなして行くんですわ。 ですから、遊ぶ側のキャラクタの意向一つで、仕切り側のシナリオがちょっとずつ変わっていくんです。 絶対的な答えはないんですね。キャラクタも油断するとすぐ全滅。 但し、仕切り側も気を緩めるとアッサリとシナリオが破綻してしまう、と言う頭の頭の使い合いのゲームです。
で、ですね。そんなルールの一つに、「クトゥルフの呼び声」というホラーRPGがありまして、 クトゥルフをご存知の人はご存知かと思いますが、宇宙的な神格の掌の上で人類が右往左往するという、 ある意味絶望的な世界の中で、それでも人外の存在から人類を守っていく、もしくは自分が助かろうとするという なんかもう、自分のキャラが狂っていくのを観察するような、結構マゾヒティックなゲームです。
で、前振りが長引きましたが、コンさんはそのキャラクタとして生まれたんです。 それが最初。キャラ側なので、もちろん邪仙なんて設定は使えません。 普通の人間でした(でも、「カンフー」なんて怪しげな技能は持ってましたが・笑)。 で、この回ってヤタラとサイコロの目が奮いまして(サイコロで成功とか失敗とか判定するんですわ)、 マシンガンの攻撃を回避したり、どんなショックな出来事にも動じなかったり。
で、なんと言っても、憑かれたようにキャラが走ったんですわ。 台詞の一つ一つが良かった。ちょっとミスがあっても、怪しげな中国訛りとキャラの可愛さで乗り切った。 最後で、人に化けていた這い寄る混沌ニャルラホテップが正体を現したときにも 「やっぱりコンの方が可愛かったね☆」とまで言わせてしまった、とんでもなく良いキャラだったのです。 (だったのです、と言われても…と思う方もいらっしゃるかと思いますが、 喩えるなら、乗っていたタンカーが引火して吹っ飛んだのに無傷だったぐらい、奇跡的な話)。
それだけなら、彼女はそれっきりのキャラだったんですけど、今度はネットで、PBeMというモノがありまして、 コチラはメールで話を作っていくRPGなんですが、このキャラとして再登場させたんですね。 その前に、冥凰鳳來と…ベタベタですけど、ホウさんってキャラを作っていまして、その相方として登場させたんですわ。 このときに邪仙と言う設定がつきました。でも、その世界観って ほのぼの路線。 ホウも以前は極悪で、改心して大人しくしてる設定。コンさんはコンさんで、いつ暴走するかわからないけど、 ホウが居るんで大人しくしている設定。いつ爆発するか判らないスリルをギャグとして楽しんでいたんですよ。 この頃のコンさんはほんとにおバカ一辺倒だったので、キッチリまとめたいところなんですけどね。
そうこうするうちに、私はそのPBeMの方に顔を出さなくなりまして、チマチマとエロ小説を書くようになったのですが、 そこで、ほのぼの路線の時には表に出せなかったコンさんの、邪悪な姿を書くようになったのです。 でもこれが、何故か筆が走る走る。 魅琴で出したのは…何でだろなぁ(苦笑)。電波が降りたんかなぁ(苦笑)。 でも、コンさん出さないと、ただの暗い作品だったもんなぁ。路線が変わったことは否めませんが、わはは。
ので、魅琴版のコンさんと独立のコンさんとは、世界は違うかもしれませんが、キャラの内容はほぼ同じです。 やることが派手かどうか、それだけしか違わない。魅琴版でも、暴走して、手のつけられない事をやりかねないのです。 でもま、おバカで無邪気で、其の上で何でもアリ。倫理と言う枠の中に縛られない、 己の自由ゆえに近所迷惑な、そんなキャラなんです。 アタゴオルシリーズの、ヒデヨシなんか近いかもしれません(知らんか…)。
そう言う事も有ってか、私はコン=ロンのことを自分のキャラのくせに「コンさん」とさん付けしています。 冷静に考えると、ムチャクチャ恥ずかしいんですけど。 自分でもなんだかよく判らないんですが、やっぱりコンさんって特別なんですわ。 萌えてるわけでも、オナペットにしているワケでもないんですけどね、わはは。
で、まぁ、私がヘタれてもコンさんは突っ走り続けると思いますので、これからもよろしくお願いします。
注:TRPGですが、流行ったり廃れたりが激しいんですわ。遊び側に我侭な困ったチャン(俗に「マンチキン」と呼ばれる)が増えまして。それで、初心者にはお薦めできなくなっております。プレーヤーを何人かとベテランの人を捕まえられれば、何とか遊べるんですけどね。…マンチキンがいなければ…(遠い目)